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続・3月大乱

 まさに国難と言うべきである。未曾有の事態に政治はどう対応すべきか。私は与野党を問わず人材を登用して事に当たる挙国一致の体制を図るべきだと考えた。しかしこの1週間そうした動きはまったくない。むしろ国会で問責され官房長官を辞した仙谷由人氏を再び入閣させるところなど「お友達内閣」で危機を乗り切る構えのように見える。

 また総理がしばしば現場に出てくるのも疑問である。危機の全体像を把握しなければならない立場の人間は決して渦の中に入ってはならない。なるべく現場から離れ、俯瞰で日本の全体像を見渡し、今後数年はかかる復興のシナリオを考えることこそリーダーの仕事である。目の前の危機は担当の大臣に全力を挙げさせ、それらの情報を束ねながら総理はその先を見通さなければならない。