改正案提出は、サルコジ大統領が会談後の会見で明らかにした。ドイツが求めていたもので、EUが各国の予算編成に関与できるようにする措置が盛り込まれれるとみられる。
会談ではサルコジ大統領がメルケル首相に対し、改正を容認する代わりにECBによる国債の買い増しなど機能強化を認めるよう求めたもようだ。メルケル首相は、ECBの信認低下やインフレ懸念を理由に機能強化に慎重だった。
メルケル首相は会談後、「改正案はECBと関係ない」とした。機能強化をめぐる両者の隔たりは依然大きく、12月のEU首脳会議に向け、合意できるかどうかは不透明だ。