プーチン首相は６日、先の下院選挙を受けて支持者と会談し、みずから率いる与党「統一ロシア」が大幅に議席を減らす結果となったことについて、「後退はいかなる政治勢力にも避けられない。責任政党であればなおさらだ」と述べて、高い人気を誇ってきた国民の支持が後退していることをみずから認めました。
そのうえで、プーチン氏は、政権批判の要因となっている汚職について、「我慢できない状態だ。厳しく対処しなければならない」と述べ、来年３月の大統領選挙で当選した場合、汚職対策や、政府や地方幹部の人事の刷新に取り組むことで、局面の打開を図る考えを示しました。
プーチン氏は、これまで支持者との会談で、自信に満ちた表情でみずからの実績をアピールする場面が目立ちましたが、この日は、終始、険しい表情を崩さず、強い指導者として知られたプーチン氏が、これまでにない逆境に直面していることを示す形となりました。
