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IMF:5000億ドルの資金増強を目指す−必要額1兆ドル視野に

  IMF報道官の声明によると、同基金は今後数年に1兆ドルの資金が必要となる可能性があるとの結論に達した。資金増強の方法について選択肢を模索中で、加盟国と協議するまでは一段のコメントはしないという。余裕を持たせるために6000億ドルの増額を目指している。

  IMFが確保している融資に回せる資金は現在約3850億ドル。ラガルド専務理事は17日、これを増額する選択肢をスタッフが探っていると明らかにした。ユーロ圏諸国は1500億ユーロ(約14兆8000億円)の貢献を約束しているものの、米国は追加拠出の計画はないとし、20カ国・地域(G20)の首脳らも昨年、合意に至らなかった。


  17日の理事会後に電子メールで配布された声明で、ラガルド専務理事は「十分な態勢で危機に対応することが最大の課題だ。ユーロ圏の債務危機を封じ込め、世界各国の経済を守るために集団的に取り組む必要性と緊急性を多くの理事が指摘した」と訴えた。

  G20当局者が匿名を条件に述べたところによると、IMFは特に中国とブラジル、ロシア、インド、日本、石油輸出国に貢献を求めている。IMFは2月25、26日にメキシコ市で開催されるG20財務相中央銀行総裁会議での合意を目指しているという。

  米国は先月、追加拠出の意思はなく、欧州主導で解決するべきだとの姿勢をあらためて表明。ロシアは3月の大統領選挙が終わるまでは決定しないと、シュバロフ第1副首相がこの日モスクワで述べた。