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<裁判員>死刑事件関与64%が肯定…経験者アンケート

 裁判官へのインタビューでは、従来の書面中心の審理から一般市民に分かりやすいように法廷での尋問などを重視する審理に変わったことで、裁判自体が活性化していることをうかがわせた。

大阪地裁の近道暁郎(こんどう・あきお)判事(38)は「法廷で生の証言が出てきて、真剣勝負の場になっている」と話す。名古屋地裁の新井紅亜礼(くあら)判事(39)は「本来当たり前の姿でしょうが、法廷で心証がとれるようになり、誤解されるかもしれませんが法廷が面白くなった」と述べた。

 公判が集中審理となったことにも裁判官は激変を実感。福岡地裁の野島秀夫・部総括判事(55)は「首都圏連続不審死のような事件は昔なら1審だけで5年はかかるのに100日で終わっている。裁判員の負担は大きいと思うが、従来成し遂げられなかったことが市民の助けを借りて実現できている」という。東京地裁の若園敦雄・部総括判事(53)は「以前は大先輩方が何十年も積んできた石垣の上にいたようなものだが、その土台が全部なくなって今(新たに)作っている」と語る。

 裁判官は、判決文に記したこと以外は説明しないという「裁判官は弁明せず」を不文律とし、自身の経験を公に語ることは極めて異例。それでも10人が応じたのは、制度を国民に定着させたいとの強い思いが背景にある。