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鳴り潜める小沢氏…水面下の動きスッパ抜く!

 「増税法案の衆院採決や新党結党以来、小沢氏が表に出てこない。一体何をしているのか」


 永田町がやや見失っている小沢氏だが、確実に階段を上っている。焦ることなく、政治家として最後の大仕事である「政界再編」「二大政党制」に歩を進めている。

 これを証明するのが、1日の事務所開きと同時に発表される、新党の基本政策だろう。


 党幹部の1人は「小沢さんは『政策は時間をかけて詰めるように』と指示していた」という。


 幹部や政調担当が何度も討議を重ねたが、小沢氏はなかなかゴーサインを出さなかった。「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)反対も入れるべき」という意見もあったが、小沢氏が外すことを決めた。最終的に「反原発」「反増税」「地域主権の推進」という3本に絞られた。


 「TPPを外したのは、次期衆院選やその後の連立政権、政界再編をにらみ、大阪市橋下徹市長率いる『大阪維新の会(維新)』など第3勢力の結集を考えたもの。維新はTPP推進だ。小沢さんは『この指とまれ』ではなく、他の改革勢力と理念と政策を擦り合わせながら、大きくまとまっていこうと考えている」(前出幹部)


 党組織もそうだ。民主党から職員4人が移籍したが、小沢氏は他の職員には声をかけなかった。


 「以前の小沢さんなら強引に引っ張ったが、政界再編をじっくり進めるなかで『形が見えてきたら声をかけよう』ということだろう。腰の据わった時間軸が見える」

 しかし、選挙対策では強気の「小沢戦略」が進行中だ。野田佳彦首相をはじめ、民主党幹部の選挙区には「逆刺客」候補の擁立を進めている。


 「来年改選の参院議員は、2007年に小沢代表の下で勝ち上がった者が多い。小沢さんは『来年の参院選がどうなるか分からない。残り1年を捨ててでも、衆院選に出る方が勝機がある』と説いている。小沢さんらしい強気の発想だ」


 「逆刺客」候補には、谷亮子参院議員や青木愛衆院議員の名を挙げる幹部もいる。小沢氏が前面に出るのは、戦闘準備が整った後かもしれない。

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