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一枚の写真でわかった金正恩体制の本当の姿

 金正恩第1書記が遊園地の“絶叫マシン”に試乗した1枚の写真に、北朝鮮ウオッチャーがくぎ付けになっている。平壌駐在の劉洪才中国大使を中央に金正恩氏と叔母の金敬姫氏が両側から挟んで座り、北朝鮮の支配者2人が中国大使に頼っているように写っているためだ。

 金敬姫氏の肩書は朝鮮人民軍大将、朝鮮労働党書記だが、韓国当局などの分析では金氏は長年空席だった組織担当書記で党幹部の監視や人事権を握っている。統治資金をあらゆる手段で集める工作部署「39号室」の責任者も兼務して、おいの金正恩氏の後見人を務めているとされる。66歳で健康問題も抱える金敬姫氏に絶叫マシンの試乗はキツいものだっただろうが、それでも乗ったようだ。

金正恩氏の向かいの席に、側近ナンバーワンになった人民軍の崔竜海総政治局長、残りの2席には通訳が座った。

 すべての虚飾を排除すると、金正恩氏を支えるのは中国と叔母と軍−そんな構図がハッキリ見えた。

 金正恩氏は2日、訪朝中の中国の王家瑞中国共産党対外連絡部長と会談して第1書記就任後初の外交活動を開始。経済重視で「国民生活を改善させるのが朝鮮労働党の目標」などと語った。


 王家瑞氏は胡錦濤国家主席の親書を持って訪朝しており、金正恩氏の公式訪中の準備とみられる。王氏は北朝鮮金永日書記(国際担当)とも会談しており、具体的な日程協議に入ったもようだ。