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【ジョージ・ソロスに学ぶ】儲けても喜ばず、損しても落胆せず、知を深めることにこそ喜びを感じるべし|名投資家に学ぶ「株の鉄則!」|ザイ・オンライン

“人並み”に失敗するソロスだが、“人並み”でない点は、どんな失敗をしてもまったく落胆しないことだ。そして、そのことを隠そうとせず、素直に認めることができることだ。


 しかし、ソロスのそうした態度は、薄っぺらな「前向き思考」とはまったく違うものである。なぜならば、ソロスは大成功しても、喜びを表に出さないからだ。


 ソロスの人生最大の勝負であり、一回の投機としては人類史上最大の儲けとなった「1992年のポンド売りによる成功」の時も、ソロスの態度は、終始淡々としていた。

ソロスは、ほかの金融トレーダーのように、トレーディングルーム(マーケットの動きを見るさまざまな機器類に囲まれた部屋)の中で、終日マーケットの動きを見ているということを嫌った。自分のオフィスも金融の中心地であるウォール街から離れた場所に構えているし、オフィスの中は、家族の写真や絵画を飾り、静かで穏やかな雰囲気である。

 ソロスはポパーに指導を求めて面会に行ったが、その時、「世界がいかに動いているかを真剣に考えなさい。そして、できれば、世の中がいかに機能しているかを説明できる哲学体系を作り上げてみなさい」と助言を受けたという。

 そして、そうした姿勢が、「とことん、世界経済のシナリオを考え尽くして、投資をする」という、彼の投資スタイルにつながっている。