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長い旅路の果て…ではなく、途中

 こんなふうに現在と過去をシンクロさせて懐かしむことが正しいのかどうか、もし正しいのだとしたらこのガラコンの意義はどこにあるのか、過去を振り返ることからは何も始まらないんじゃないのか…というようなことを悶々と考えてしまったのでした。

 相変わらずかわいい!とか、相変わらず細い!とか、昔観たシシィを想起させる要素はもちろん失われていないんだけど
 でもそれ以上に、「いまの花總まりがすごい…!」と思った。
 花總まりという娘役が稀有だったのはあのたぐいまれなる容姿でもなく、圧倒的な華でもなく、娘役スキルでもなく(言うまでもなく全部素晴らしいのですが)、あの憑依型の演技力ゆえなんだなあ。ということを今更ながらに思い知らされました。

 正直ハナフサ様のシシィを観た直後にとなみシシィを観るのは、(私がとなみ厨なだけに)少し怖いような気もしていたのですが
 なんだかとってもよかった…!!!と思う!
 となみシシィも上演時より年を重ねたぶん、そしてきっといろんなことを経験したぶん、深みも凄みも増したシシィでした。現役のときに観たシシィよりもずっと、「死」に近いところにいるシシィだった。

このミュージカル自身が裁判という形式をとって過去を検証している。


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