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【転機。話そう、話しましょう】(95)明治大学教授の斎藤孝さん

 「呼吸と同じで人生には『溜め』と『吐き出す』時期がある。不遇時代でも自分はこんなもので終わらないと人生を諦めず、内実ある本の知恵を血肉化し溜める。そして虎視眈々とチャンスを狙う。チャンスは一つ一つ、必ずやってくるので絶対に離さずに、つかみ取って、不遇時代の溜めを吐き出す。人生を好転させる秘(ひ)訣(けつ)は、これに尽きると思う」

 −−苦しい時代に、お勧めの本は?


 「近著『古典力』(岩波新書)に詳しいですが古典がいいです。血肉になります。私も苦しい時代にゲーテ(独作家)やニーチェ(独哲学者)、ドフトエフスキー(露作家)など内実ある本を読み込んだことが石油資源のように身体に埋蔵されています」