余りにも過激な「質的・量的金融緩和」策のうちの一番驚くべき内容
今現在、130兆円ほどあるマネタリーベースが、2年間で270兆円に増えるまで国債を買い入れると言っているのです。
そして、マネタリーベースが270兆円まで増えるということで、日銀当座預金残高は175兆円まで増やす予定なのだとか。
日銀当座預金は、現在55兆円ほどあるのが、先ほど言ったように175兆円ほどにまで増えるのですよね。
でも、いつも言っているように、日銀当座預金と言うのは、民間銀行が日銀に預けている預金であって、実際に世の中に出回っているお金ではないのです。
では、実際、日銀券は2年後に、今よりどの位多く世の中に出回るようになるのか?
黒田総裁が、公表した資料によれば、世の中に出回る日銀券は2012年末の87兆円から2014年末には90兆円になると言うのです。
たった3兆円しか日銀券の量は増えないと言うのです。