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〔情報BOX〕バーナンキ米FRB議長の後任、イエレン副議長らが有力 | Reuters

◎ジャネット・イエレン氏(現FRB副議長、66歳):


2010年からFRB副議長を務め、次期議長として有力視されている。今月12日付のロイター調査によると、圧倒的多数のエコノミストはイエレン氏が後任に就くと予想している。


バーナンキ議長が打ち出した積極的な景気支援措置を支持し続け、失業率を下げるために多少のインフレは容認する「ハト派」とみなされている。


実現すれば、100年の歴史を持つFRB初の女性議長となる。


イエレン氏は、オバマ大統領が副議長に指名する前はサンフランシスコ地区連銀の総裁だった。クリントン政権では、1994─97年まで経済諮問委員会(CEA)委員長を務めた。


カリフォルニア大学バークレー校の元教授で、経済学者として高い評価を得ている。1970年代前半にハーバード大学助教としてキャリアをスタートさせた。


◎ローレンス・サマーズ氏(元財務長官、58歳):


ハーバード大学の経済学者。財務省で複数の幹部ポストを務めた後、クリントン政権で財務長官、オバマ政権で最初の国家経済会議(NEC)委員長を務めた。


28歳の若さでハーバード大学の教授に就任。財務長官退任後に同大学学長も就任した。頭脳明晰だが、短気なところもあり敵を作りやすく、2006年に学長を辞任した。議長候補となれば論議を巻き起こす可能性があるものの、豊富な知識とキャリアから、議長候補のリストに載る可能性は高い。


2010年に政権のポストを離れた後、ハーバード大学で再び教鞭をとるほか、複数の民間企業の取締役会に名を連ね、ベンチャー・キャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツの非常勤特別顧問に就任。2006年から、NEC委員長に指名される2008年11月まではヘッジファンドのD.E.ショウに在籍していた。


ティモシー・ガイトナー氏(前財務長官、51歳):


オバマ政権1期目の財務長官。有力候補の一人だが、本人はすでにこのポストを望まないと述べている。


ガイトナー氏の考えが変えられるならば、同氏の業績はFRB議長として説得力がある。同氏は財務長官に指名される前、ニューヨーク連銀総裁としてすでに金融危機対応にあたっていた。クリントン政権下では財務省の高官を務め、国際通貨基金IMF)にも在籍した経験を持つ。長年にわたり国内の大手銀行と関係もある。


だが、こうしたウォール街との関係が問題視され、銀行に甘いとの批判も一部で出ている。  財務長官就任時には、上院承認手続きで税金不払い問題が取り沙汰された経緯があり、次期FRB議長候補となれば再び問題がクローズアップされる可能性もある。財務長官時代の厳しい予算折衝を通じて多くの共和党議員から評価を得た。  ガイトナー氏は現在、執筆活動に専念している。


◎ロジャー・ファーガソン氏(元FRB副議長、61歳):


ハーバード大学出身の経済学者。弁護士。1999年から2006年までFRB副議長を務めた。現在、TIAA─CREF(米教職員保険年金連合会・大学退職株式基金)の最高経営責任者(CEO)。


FRB内では優秀で首尾一貫した政策責任者として高く評価されていた。


ファーガソン氏が指名されれば、初のアフリカ系議長誕生の道が開かれる。


◎ドナルド・コーン氏(元FRB副議長、70歳):


副議長だった2010年に引退するまで40年間、FRBに籍を置いたベテランで、エコノミストの深い尊敬を集めている。FRBへの復帰を説得でき、次期議長として指名されれば、無難な選択とみなされるだろう。アラン・グリーンスパンFRB議長からの信任も厚かった。


現在はイングランド銀行(英中銀)金融政策委員会の外部委員のほか、ワシントンにあるブルッキングス研究所のシニアフェローを務める。