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1%の最富裕層が国民収入の19% 米の格差、歴史的水準に - MSN産経ニュース

 貧富の格差が拡大する米国で、上位1%の最富裕層の収入が2012年、国民全体の19%を超し、大恐慌前年の1928年以来最大の割合となったことが11日までに判明した。上位10%の収入は全体の48・2%を占めた。AP通信が米カリフォルニア大バークリー校などの分析として報じた。


 投資による利得に課税する資本利得税の増税を前に、最富裕層が駆け込みで株式などを売却したことが一因。12年は最富裕層の収入が20%増加したのに対し、国民の99%は収入が1%しか増えず、格差が一層鮮明になった。


 同年に上位1%を占めた最富裕層の年収は39万4千ドル(約3900万円)超で、上位10%の富裕層は年収11万4千ドル超。


 最富裕層は、07年から09年までの金融危機と株価下落の直撃を受け、収入が約36%減少したが、09年6月以降は景気回復の恩恵をほぼ独占的に享受し、収入増加分の約95%を手にした。