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中国で金2000トンの保管所開設へ−欧米からアジアへ需要移行 - Bloomberg

金地金2000トンを収容できる保管所が今月、上海で開設される。保管所を保有するマルカ・アミット・グローバル(香港)は、アジア最大の経済国である中国の金需要拡大により利益を上げることを目指している。この保管所の収容能力は、予想されている今年の中国の金需要の2倍に相当する。


マルカ・アミットの貴金属担当ゼネラルマネジャー、ジョシュア・ロトバート氏はインタビューで、この保管所について同社保有の施設としては最大規模で、ダイヤモンドや宝飾品、美術品も保管可能であることを明らかにした。ブルームバーグの算定によると、この保管所が収容できる金地金の価値は現在の価格で換算して約825億ドル(約8兆1800億円)に上る。業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によれば、中国の今年の金需要は1000トンに達する見通しだ。


WGCによれば、中国では金相場下落と所得の増加を背景に金需要が拡大しており、今年は29%増加し過去最高水準に達する可能性がある。そうなれば、インドを抜いて世界最大の金消費国となる。上海自由貿易区への投資は、世界の需要の欧米からアジアへの移行を反映している。英HSBCホールディングスによると、大中華圏、インド、インドネシアベトナムの金宝飾品や金の延べ棒、金貨の需要は現在、世界全体の約60%を占めており、2004年時点の35%から拡大している。