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シリア和平:激戦地ホムスに人道支援物資の搬入へ - 毎日新聞

シリアのアサド政権と反体制派主要組織「シリア国民連合」は25日からスイス・ジュネーブの国連欧州本部で始めた直接協議で、シリア中部の激戦地ホムスの中心部で戦闘を一時中断し、人道支援物資を搬入する方向で最終調整に入った。相互不信を軽減するための信頼醸成措置の一環。26日は両陣営に拘束・収監されている市民の解放が話し合われた。中立的な「移行政府」樹立を柱とする和平案「ジュネーブ合意」の履行に関する準備協議も開かれる見通し。

 ホムスでは中心部の反体制派拠点を政権軍が8カ月以上にわたって包囲し、約500世帯が食料不足に陥っている。国民連合幹部によると、現地の反体制派部隊と連絡を取り、戦闘の一時中断で了解を取り付けた。政権側は反体制派が包囲する他の都市・地区への人道支援を求めており、ホムスに関しては対応を本国と詰めているという。


 仲介役のブラヒミ国連・アラブ連盟合同特別代表は25日の協議後の記者会見で、ホムス県知事と現地の国連担当者との間で調整が進んでおり、27日にも物資の搬入が開始されるとの見通しを示した。戦闘中断による物資搬入が実現すれば直接協議の初の成果となる。


 国民連合は26日の協議で優先的に解放を求める約2300人の女性や子供の名簿を提出。政権側は反体制派に拘束されている住民の交換解放を求めているが、国民連合は「(傘下の軍事組織)自由シリア軍が拘束しているのは市民でなく、戦争捕虜だけだ」と主張している。シリアでは一般市民が治安部隊や武装集団に拘束されるケースが相次いでいる。


 直接協議では両者の意見が対立するアサド大統領の処遇は「棚上げ」されたが、国民連合幹部によると、ブラヒミ氏が26日、2012年6月に国連安保理常任理事国などが取りまとめた「ジュネーブ合意」の中核である移行政府樹立について双方から意見を聴く。大統領退陣を求める国民連合は27日から政権移行協議を始めたい考えだが、「テロ(反体制派の武装闘争)との戦い」を主議題に据える政権側は「時期尚早」と難色を示している。

シリア協議 双方が人道状況改善を表明 NHKニュース

シリアの和平に向けたアサド政権と反政府勢力による2日目の協議が、26日、ジュネーブにある国連ヨーロッパ本部で行われ、初日に続いて、人道状況の改善に向けた取り組みについて議論が交わされました。

仲介にあたる国連のブラヒミ特使は協議のあとの記者会見で、シリア中部の都市ホムスで、1年以上にわたって戦闘地域に取り残され、深刻な食糧不足に直面している数千人の住民のために、支援物資を搬入することなどで双方が協力を表明したと明らかにしました。
ブラヒミ特使によりますと、早ければ27日にも支援物資を運び込む方向で、国連などが準備を進めているということです。
また、双方が拘束している戦闘員や市民の解放についても、政権側が反政府勢力が拘束している人の名簿を提出するよう求めたのに対し、反政府勢力側は調査することを約束したということです。
ただ、これまでの人道支援が順調にいかなかった理由を巡って、双方が依然として非難し合う状況が続いていることから、支援が実際に行われるかは不透明です。
国連としては、人道的な問題での歩み寄りを足がかりに、27日から最大の焦点となっている政権の移行について協議を始めたいとしていますが、アサド大統領の処遇を巡って双方の主張が真っ向から対立しており、交渉は難航が予想されます。

Lavrov says ‘no talks with Islamist militants in Syria’ ― RT News
シリア政府がホムスの女性・子ども避難を容認、人道支援受け入れも | Reuters

シリア政府は26日、政権側と反体制派の主要な激戦地である中部ホムスについて、包囲を一部解除し、女性と子どもの避難を認めると発表した。