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ウクライナ「停戦合意」 大統領と野党指導者 また死傷者 - MSN産経ニュース

ヤヌコビッチ大統領は20日までに、野党指導者3人との協議で「停戦」に合意し、情勢正常化に向けた交渉を始めると約束した。ただ、デモの暴力化を招いた過激民族主義勢力は合意内容を拒否。現地の報道によると、キエフでは同日の合意後、銃撃で負傷者が出た。

 ウクライナの最大野党「祖国」を率いるヤツェニュク氏は大統領との会談を受け、19日夜に計画されていた治安部隊によるデモ隊拠点の急襲が中止されたことを明らかにした。


 ただ、18日の大規模衝突は、過激民族主義勢力が銃器や爆発物も用いて扇動した可能性が指摘されている。過激民族主義勢力の連合体「右派セクター」の代表者は、大統領との協議に参加していないことを理由に「停戦合意」には従わない考えを表明した。

 多数の死者が出たことについて、オバマ米大統領は19日、訪問中のメキシコで記者団に「最大限に非難する」と語った。「一線を越えれば結果が伴う」とも述べ、ヤヌコビッチ政権が軍を投入する場合、制裁に踏み切る可能性を示唆した。


 オバマ氏は、ウクライナ国民には集会の自由や言論の自由が認められるべきだと強調し、ウクライナ政府に事態の沈静化を要求。一方、デモ隊に対しても平和的な行動を求めた。これを受け、米国務省高官は19日、治安部隊の指揮に関わったとみられるウクライナ政府の約20人へのビザ発給を禁止すると明らかにした。ヤヌコビッチ政権に野党勢力との対話を促す狙いがあるとみられる。