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強気の露「G8にしがみつかない」 世界の多極化さらに推進へ - MSN産経ニュース

プーチン政権がクリミア併合を機に欧米から一定の距離を置き、「世界の多極化」を目指す主要メンバーとして揺さぶりをかける場面が増えることが予想される。

 G8軽視の兆候は、プーチン大統領が3期目の任期に就いた2012年から表れていた。


 プーチン氏は就任直後の日程が決まっていた米国でのG8開催について、「組閣作業に専念するため」として出席を拒否。就任演説でも、G8よりも先にG20(主要20カ国・地域)やBRICS(新興5カ国)に言及した。就任後初の外国歴訪ではベラルーシや中国を選んで、米露関係の「リセット」にも、当初から消極的な姿勢を明確にしていた。


 ソ連時代からの伝統で、国連安保理常任理事国や核大国としての立場を重視してきたロシアは、プーチン政権下で石油ガスなどのエネルギー外交を武器にして、国際社会で地歩を固めてきた。昨年のシリア化学兵器の廃棄をめぐっては、態度が二転三転したオバマ米政権を横目に、ロシアが影響力を発揮した。


 プーチン氏は昨年末の年次教書で、「より進歩的といわれる発展モデルを他の国々に押しつける試みが実際には退化、蛮行、大量の流血へと至る」と強調。米欧主導の世界秩序の構築に反発を示してもいた。


 ロシアは今後、G20やBRICSの枠組みに加え、中国が加盟する上海協力機構や、旧ソ連圏の結束を固める「ユーラシア連合」に重点を置いて対露制裁の波及を最小限にとどめ、むしろ欧米から孤立する状況を活用し、反欧米諸国の結束を図っていく可能性がある。


 ロシアの保守派専門家からは「ロシア抜きのG7の枠組みは今後、廃れていくだろう。むしろ困るのは欧米の方だ」との強気の声が出ている。