シリア国営通信によりますと、シリアの政府軍は14日、首都ダマスカスの北のキリスト教徒が多く住む町、マールーラを反政府勢力から奪還したと伝え、反政府勢力の活動家もNHKに対し、「マールーラを明け渡した」と述べました。
マールーラはイエス・キリストが布教活動の際に用いたとされる「アラム語」を話す人々が暮らす町で、去年12月以降、歴史的な修道院がある地区などをイスラム過激派をはじめとする反政府勢力が支配していました。
政府軍は、さらに物資の補給ルートにあるレバノン国境に近い町や村を14日、相次いで制圧するなど攻勢を強めています。
アサド大統領も、この前日にダマスカス大学で行った講演で、「テロとの戦いで政府軍は勝利を続けており、今、転換点にある」と述べて自信を示しています。
シリアの内戦を巡っては、1月から2月にかけて政府側、反政府勢力双方による和平交渉が行われましたが、ウクライナ情勢を巡るアメリカとロシアの対立も影響し、交渉再開のめどは全く立っていません。
こうしたなか、軍事力で勝る政府軍は空と陸からの攻撃を一段と強化しており、市民の犠牲も増え続けています。