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キエフのクーデター政権がスラビャンスクで掃討作戦を始めたが、武力は敵を増やし、自らを苦境へ | 《櫻井ジャーナル》

アメリカ政府は武力解決、あるいはウクライナの混乱を望んでいるようだ。

 アメリカの支配層がウクライナを欲しがる理由はいくつかある。例えばウクライナの資源。すでにシェブロンのようなエネルギー産業やモンサントのような食糧ビジネスが浸食しつつある。また、東部の工業地帯は「西側」の「国境なき巨大資本」へ膨大な利益をもたらす。だからこそ、IMFは東部の制圧を求めているのだろう。東部地域の制圧をIMFは融資の条件にしていた。


 第3に、ロシアからEU天然ガスや石油を運ぶパイプラインの剪断。資源の輸送をブロックすれば、ロシアの収入を減少させられ、EUとロシアとの関係を壊せる。第4に、NATOをロシアとの国境近くまで進めることができ、軍事的にロシアを脅し、場合によっては攻撃することができる。

 投機で富裕層や巨大資本が富を独占する仕組みを築いてきたため、アメリカの産業や社会は崩壊、つまり国の根幹は朽ち果てようとしている。他国の企業を乗取っても、企業を育てる能力をすでに失っている。現在のシステムを変えない限り、軍事力で世界を制圧しても維持することは難しいだろう。その前に軍事力で制圧することもままならない。武力で屈服させようとしても、敵を増やすだけのことだ。メディアを使ったプロパガンダもかつてほど効果的ではない。