株式市場と格差拡大の問題は、関係あるのか? ということですが、僕は今後ますますこの問題に投資家は注意を払うべきだと考えています。
なぜなら、普通、現在米国が行っている量的緩和政策のような大胆な政策を5年も続ければ、景気はかなり上向いてくるものだからです。しかし、今回の景気回復局面は、いつになく弱々しいです。
住宅市場の回復も(どうも変だな)と感じるくらい、遅々としています。
過去において格差社会の行き過ぎが訂正された局面は、第一次大戦や第二次大戦などの大戦争でした。それらを通じて特権階級の独占的な富の多くが霧散してしまったのです。その意味で戦争は格差是正の最も大きな要因だったと評価できます。
なぜ格差社会が大戦争うんぬんの議論に一足飛びに発展するのか? ということですが、最近、ブームになっているトマ・ピケティによれば格差社会の進行は、個人の努力や才能が正当に評価されない社会の到来を意味し、それは民主主義のプロセスを弱体化するからです。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140503#1399114381
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140501#1398941510
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140430#1398854775