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日銀の物価目標 達成時期に慎重な見方も NHKニュース

日銀は、先月30日に開いた金融政策決定会合で経済と物価の最新の見通しをまとめ、消費者物価の上昇率は来年度が1.9%、再来年度が2.1%と、2%の物価目標を達成できるとしました。
26日公表された議事要旨によりますと、会合では企業がコストの上昇分を販売価格に転嫁する動きは今後も続くといった意見や、この春の労使交渉でベースアップが復活したことを評価する意見が出され、多くの委員は向こう3年の見通し期間の中盤ごろに2%の物価目標が実現するとの見方を示しました。
一方、ある委員は「企業の販売価格の引き上げは緩やかに進む」として、物価目標の実現は見通し期間の終盤になると述べるなど、9人の委員のうち3人が、物価目標の達成時期などに慎重な見方を示し、公表文の表現に反対意見を出していたことが分かりました。
このほか会合では、少子高齢化リーマンショック後の設備投資の先送りなどによって日本経済の供給力が下がっているという意見も出され、持続的な成長に向けて、非製造業の生産性の改善や女性や高齢者の労働参加を高める必要性など、幅広い指摘が出されました。