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シリア:反体制派　米国に携帯式対空ミサイル提供を求める - 毎日新聞

　内戦が続くシリアの反体制派主要組織「シリア国民連合」戦略広報担当のウバイ・シャハバンダール氏は１３日、毎日新聞とワシントンで会見し、アサド政権が人口密集地域などに投下し大きな被害をもたらしている「たる爆弾」などに対抗するため、米国政府に数十基の携帯式対空ミサイルの試験的提供を求めていることを明らかにした。

シャハバンダール氏は、国民連合など穏健派とされる反体制派に対する軍事支援は、ＩＳＩＬなど過激派の抑制に有効だと主張。アサド政権に政治的譲歩を強いるためにも、戦況を改善する必要があると述べた。

　国民連合のジャルバ議長は５月に訪米し、オバマ大統領や議会幹部らに軍事支援を要請した。ジャルバ氏は、軍事的に優勢なアサド政権に対抗し、内戦の「政治的解決」に向けた譲歩を引き出すためにもより高度な武器が必要だと主張した。米上院軍事委員会は、国防総省によるシリア反体制派の訓練や装備供与を認める国防予算案を承認、反体制派の軍事支援に慎重だったオバマ政権もこれを支持する姿勢を打ち出している。