バイトマン独連銀総裁、金融緩和の長期化に警戒感 | Reuters
ドイツ連邦銀行のバイトマン総裁は3日、欧州中央銀行(ECB)があまりに長期にわたり金融緩和策を継続すれば、不動産市場の過熱など金融の不安定をもたらす、との警戒感を示した。
総裁は、必要とされる金融政策の正常化を遅らせないという点を明確にすることが現時点で重要だ、との認識を示した。
その上で「ユーロ圏に関して言えば、金融政策は物価安定に寄与したといえる」と指摘した。
さらに、6月にECBが発表した措置の効果が十分に感じられるようになるにはしばらく時間がかかるとし、現時点で追加措置について予想することは適切ではない、との考えを示した。
一方、ECBのドラギ総裁はこれより数時間前に、バイトマン総裁とは対照的に、ハト派的な発言をした。
ドラギ総裁はECB理事会後の記者会見で、低金利を維持し、消費を底上げするため、必要であれば量的緩和に踏み切る用意があるとの考えを示した。