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イエレン氏が直面する経済状況、70年代の低生産性時に類似か - Bloomberg

米連邦準備制度理事会FRB)のイエレン議長が直面している米経済の現状は、グリーンスパン元議長が1990年代に享受したものではなく、70年代にバーンズ元議長が置かれていたものに類似しつつあるようだ。
経済の成長ペースが伸び悩む一方で、新規雇用は上向いており、生産性の伸びは90年代のように加速するのではなく、70年代と同様に鈍化しつつある。農業部門を除く事業の1時間当たりの生産の伸びは、2009年6月にリセッション(景気後退)が終了後、年率で平均1.4%にとどまっている。


労働省の統計によると、生産性上昇率(年率平均)をめぐるこのような現状は1973−77年(1.5%)にほぼ沿ったもので、96−2000年(3%)の半分未満となっている。第2次世界大戦後の平均は2.3%。なぜこのような違いが重要なのか理解するには、70年代と90年代にそれぞれ米国で起きたことを想起すればよいだろう。


1990年代後半の場合には、労働生産性の向上に伴い、企業は価格引き上げを迫られることなく賃上げに応じることができ、2000年4月に失業率が3.8% と30年ぶりの低水準となる中でも、グリーンスパンFRB議長(当時)はこれを容認することが可能だった。


一方、1970年代には生産性の伸びの突然の鈍化にバーンズFRB議長(当時)は不意を突かれる形となり、オイルショックを受けた原油急騰を受けて消費者物価は10%を超える上昇率を記録した。


グリーンスパン議長の下でFRB副議長を務め、イエレン議長との共著もあるアラン・ブラインダー米プリンストン大学教授は「1973年以後に起きたことと同じ方向に事態が展開する可能性もある」として、リスクの存在を指摘。ただ、それは米経済が持続的なインフレ高進を経験しようとしているという意味でなはいと付け加えた。


ブラインダー氏はその上で、イエレン議長ら連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーは失業率のさらなる押し下げを狙って短期金利をゼロ近辺 に据え置くに当たって、「もう少し慎重」になる必要があるということだと説明した。


6月の米失業率が6.1%とほぼ6年ぶりの低水準に改善したことをめぐり、ピアポイント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏はFRBが抱えるジレンマを浮き彫りにするものだと指摘。失業率がFOMC参加者の予測よりも速いペースで低下する一方、国内総生産(GDP)の伸びは予想を下回っているためで、同氏は双方の食い違いの背景に生産性の伸びの鈍化があるとし、連邦準備制度は2015年9月ではなく同年6月に最初の利上げに踏み切るとの予想を示した。


既にインフレ加速の兆候も見られる。FRBがインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)総合価格指数は5月に前年同月比1.8%上昇となり、上昇率は4月の1.6%、3月の1.1%を上回った。


レーガン政権で大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務めたマーチン・フェルドシュタイン米ハーバード大学教授は6月4日、ブルームバーグテレビジョンの番組「サーベイランス」のインタビューで、「われわれはインフレ加速の問題に直面しつつある」と分析。連邦準備制度は「恐らくあまりにも弱く、あまりにもゆっくりと対処することになるだろう」との見方を示した。


ドイチェ・バンク・セキュリティーズの米国担当チーフエコノミスト、ジョセフ・ラボーニャ氏は、価格上昇圧力が高まる一方で連邦準備制度の対応は後手に回り、長期金利は「大幅に上昇し」、10年物米国債利回りは将来的に4%に達するだろうとみている。


ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによれば、10年物米国債利回りは、ニューヨーク時間3日午後2時(日本時間4日午前3時)時点で2.64% だった。4日は米独立記念日で債券市場は休場。

Yellen’s Economy Echoes Arthur Burns More Than Greenspan - Bloomberg
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140704#1404470656
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140703#1404384153