ロシア政府は、ウクライナ情勢を受けた対ロ制裁の報復として発動した欧米産食品などの輸入禁止措置を一部緩和した。自国の農業押し上げにつながるような農産物が輸入禁止の対象から外された。
ロシアは今月、米国、欧州連合(EU)、ノルウェー、カナダ、オーストラリア産の肉類全て、魚、乳製品、野菜を対象に、1年間の輸入禁止措置を導入。今回、サケ・マスの稚魚、種イモ、タマネギの種、トウモロコシ甘味種、エンドウを除外。また、無乳糖乳およびその製品、栄養補助食品なども対象から外した。
ロシアは魚の最大50%をノルウェーから輸入していた。この数日でロシア国内のサケの価格が急騰。政府はチリ産のサケ輸入を促進し、国内産業を養成する方針を示していた。
フィンランドの協同組合として設立された乳業メーカーのバリオは、無乳糖乳製品が除外されたことは良いニュース、とコメントした。