支援を訴えたのは、中国でキリスト教徒や気功の愛好者団体、法輪功などの関係者に対する人権侵害の問題に取り組み、国家と政権の転覆をあおった罪で服役した弁護士、高智晟氏の妻の耿和さんです。
耿さんは9日、ワシントンで記者会見し、高氏が先月、3年の刑期を終えて出所したものの、厳しい獄中生活で体重が大幅に減ったうえ歯はぼろぼろになり、満足に会話ができない状態で、治療のため渡米が必要だとしています。
また、高氏の滞在先には、毎日、警察官が午前と午後訪れ、2〜3時間にわたって監視を続け、行動の自由が全くないとしています。
耿さんは「夫が受けている迫害は中国の人権状況の縮図だ。オバマ大統領に公開の場で懸念を表明してほしい」と述べ、ことし11月に予定されている大統領と習主席との首脳会談の場でこうした人権問題を取り上げてほしいと訴えました。
アメリカ政府は中国政府に対し、高氏の渡米を認めるよう求めていますが、これまでのところ変化は見られません。