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東電の吉田元所長が原発集中立地を批判=政府公開の調書で | Reuters

政府が公開した吉田所長への聴取記録は、2011年3月の事故後の7月から11月に行われた聴き取りが対象。8月に行われた聴取で、福島第1の原子炉の配列設計に関して質問された際に、吉田氏は集中立地に批判的な考えを示した。


福島第1は、1号機と2号機、3号機と4号機、5号機と6号機と、中央制御室1カ所で2基を運転する設計となっている。


これについて吉田氏は「日本全体で何が標準かわからないが、ワンユニット(1基)で1(つの)中操(中央制御室の意味)が多い。他電力は一気にたくさんつくらないで、1基作って1つの中操を作るのが普通」と述べている。


集中立地のメリットとして、吉田氏は開発コストを挙げた。その上で「デメリットはもっとある。福島第2(4基)のようにこじんまりやっている方が運用上も楽。(2007年の)中越(沖)地震の時の柏崎(刈羽)の時もそうだが、大混乱になる。なおかつ全部一発(のトラブル)で電源(発電所)が止まってしまう」などと語った。


東電の原発は、福島第2のほか、全6基の福島第1(全基廃炉が決定)、全7基の柏崎刈羽と、関西電力 の1カ所4基(高浜、大飯)、九州電力 の同4基(玄海)に比べても、集中立地ぶりが目立つ。


原子力規制委員会も1カ所の集中立地を安全性の観点で問題視している。過酷事故の現場で指揮をとった吉田氏による、集中立地を批判する証言が公表されたことで、国内各方面からこの問題に対する議論が高まりそうだ。