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研究者紹介 松尾雄二: ライプニッツ研究会

下記の論文等は伝統的な哲学そのものをライプニッツを介して把握するための私なりのステップです。

ライプニッツ研究会について: ライプニッツ研究会

 G.W.ライプニッツ(1646-1716)は、哲学だけでなく、数学、論理学、倫理学、自然学、方角、言語学、光学など、あらゆる分野に突出した知的成果を残し、現代にもなお絶大な影響力を有する、17世紀の知的巨人でした。「ライプニッツ研究会」は、彼の数々の知的遺産のうち、中でも、ライプニッツ哲学の研究の深化を目標にしています。では、このように哲学研究を中心とする意義はどこにあるのでしょうか。その理由は、ライプニッツ哲学は、各分野を柔軟に横断する彼の方法論をみる有効な視座になるからだと「ライプニッツ研究会」では考えています。
 ライプニッツの方法論の最大の特徴は、さまざまな学問的方法を試みる中で、各分野の固有性を認めると同時に、相互の調定を目指すという、調和的・融和的傾向にあることは、よく知られています。そしてこうした「異なる分野の調和」というライプニッツのモチベーションは、彼の哲学的著述群において顕著に発揮されています。このことから、ライプニッツの哲学を研究することは、彼の驚異的な「調和力」の秘密の発掘につながると「ライプニッツ研究会」は考えます。

 なお、このことに加え「ライプニッツ研究会」では、哲学史におけるライプニッツの哲学の位置づけの積極的な検討も、当研究会の重要な柱にしたいと考えます。ライプニッツ哲学で有名な諸概念(たとえば「モナド」概念)は、しばしば、哲学史的文脈から切り離され理解される傾向にあります。このことは、彼の哲学の諸概念が、それだけ独創的なものであることを一方で示していましょう。しかし、彼の哲学の独創性が、真の意味での普遍性をもつためには、哲学史的文脈のもとでの正当な評価が不可欠であると思われます。彼に哲学の真の意味での独創性は、哲学史における積極的な位置づけをはかる私たちの努力により生まれる思われます。そしてライプニッツ哲学の普遍的意義の発見は、哲学史全体の理解をより豊かなものにしてくれるでしょう。

クロノロジー

ライプニッツ哲学に特に関心を寄せる者であっても、他にどのような業績が同時期に平行されていたかに目を向けることで、ライプニッツ哲学の奥行きに気づかされ、より豊かな実りを得ることができると思われます。そして、彼の哲学は、多方面に渡る彼の関心の、いわば網の目の役割を果たしていることに気づかされることになるでしょう。

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