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吉田寛

長女(小四)がいよいよ「サンタはいない。私はその証拠を三つ持っている。一つはこの「さくらももこ」のエッセイで、もう一つは…」とか言い出したので、いっそ彼女が持ってる「人生ゲーム」と同一製品をサンタさんから贈ってもらえれば、サンタさんがお父さんとは別人だと信じてもらえるかなと期待。

吉田寛

ちなみに残りの二つの「証拠」とは、サンタさんの手紙(立体的ギミックの特殊なポストカード)が家族でよく行くお店に売ってたことと、手紙の筆跡がお父さんにそっくりなこと、らしい。特に三つ目は決定的なのに、第一の証拠として「文献」をあげるのがいかにもうちの子らしいと夫婦で笑った。

吉田寛

まあよくよく考えたら、そこまで追い詰められた状態で、なおも「サンタがいないとでも?」と十歳の娘に向かって言い続けている父親の方が、よっぽど変わってるかもしれない。この際、彼女には「いくら多くの証拠をあげても、信じないことの決定的理由にはならない」ことを学んでもらいたい。

吉田寛

「サンタはいない」と初めて公言した長女(小四)。毎年書いてきた「サンタさんへのお手紙」を今年は書かないという。理由は「どうせそれをお父さんが読んでプレゼントを買うから」。その代わりに「心の中で願っている」プレゼントは「サンタさんの顔写真」だという(妹情報)。ヤツは本気(マジ)だ。


サンタさんっているんですか

ヴァージニア、あなたのお友達は間違っています。何でも疑ってかかるご時世なので、それにすっかり感染してしまっているのでしょう。そうした人たちは自分たちが見たものしか信じません。自分たちの狭い心で理解出来ないものに出会うと、こんなことありっこない、で済ませてしまいます。ヴァージニア、心っていうのは、大人の心であれ、子供の心であれ、みんな狭いものです。私たちのこの巨大な宇宙と比べると、人類はちっぽけな虫、アリのような存在です。私たちをとりまく広大無辺の世界と比較したら、あらゆる真実と知識を有する知能が見たとしたら、人類の知性などまるで取るに足りないものです。


そう、ヴァージニア、サンタさんはいます。愛や思いやりや献身がたしかに存在するように。この世界にそれが満ちていて、人生に言い知れない美しさと喜びを与えてくれているのは、あなたもよく知っているでしょう。ああ、サンタさんがいない世界なんて、なんて下らない世界でしょう!まるで、この世から、たくさんのヴァージニアが一度に消えてしまったのも同じじゃないですか。子供らしい信仰も、詩も、ロマンスも、何もかもかき消え、後には生きる苦しさに耐えることも出来ない世界が残るだけです。楽しみと言えば、実際に手でさわり、目で見えるものだけ。子供時代に世界を包んでいた永遠の灯かりは、スイッチをひねるように消えてしまいます。


サンタさんを信じない!それは、妖精だって信じない、と言ってるのも同じです。クリスマス・イヴにサンタさんが煙突から降りてくるところを見たいなら、パパにお願いして、煙突という煙突に見張を置くことも出来るでしょう。でも、たとえサンタさんが降りてくるのを目撃出来なくても、それが何の証拠になるのでしょう。だれもサンタさんを見ていないからと言って、それがサンタさんがいない証しになると言うのでしょうか。この世で最もたしかな真実は、子供も大人も目にすることが出来ないものです。あなたはこれまでに妖精たちが草原でダンスを踊っているのを見たことがありますか。もちろんないと思います。けれど、だから妖精など存在しない、と言えるでしょうか。この世界にいる、姿がなく見ることが出来ない不思議なものを、すべて思い付いたり勝手にでっちあげたり出来る人間などいないはずです。


赤ちゃんのガラガラを分解して、どんな仕組みで音が鳴っているか、中身を調べてみることは出来るでしょう。しかし、目に見えない世界を蔽っているヴェールは、一番の力持ちでも、たとえこれまで存在したあらゆる力持ちが集まっても引き裂くことは出来ません。信仰と、詩と、愛情と、ロマンスだけが、そのカーテンを開き、その向うにある、言葉に出来ないほど美しく素晴らしいものをかいま見せ、その姿を描き出してくれます。それはすべて本当のことかって?ああ、ヴァージニア。この世で、それほど真実で永遠に変わらないものはありません。


サンタさんがいない!やれやれ!サンタさんはちゃんといて、そして永遠に生きています。今から千年もの間、いやヴァージニア、それどころか、一万年のさらに十倍だって、サンタさんは子供たちの心を喜びで満たし続けてくれるでしょう。

ヴァージニアはハンター・カレッジに進学、後コロンビア大学で美学修士の学位をとりました。そして1912年からニュー・ヨークで教職につき、後に校長となります。そして、47年間教育者として地域の教育に尽力しました。その生涯を通して、幼い彼女が書いたサンタ・クロースの投稿についての手紙は止まることはありませんでした。それに対するすべての返事で、彼女はチャーチの書いた社説の美しい印刷を同封しました。

サンタクロースは北極神|神様に会いに行こう!パワースポットで大開運

タイロス神もちゃーんと、プレゼントを入れてくれる。
ただし、残念ながら、それはオモチャや甘いお菓子ではない。
『人生の方向性と足元をしっかり固めて、自信を持って歩きなさい』
というタイロス神の『願い』が、プレゼントとして入っている。
『なんだ、ものじゃないのか』と嘆くなかれ。
相手が自分になにを願っているのか、ということを知るのはとても大切なのだ。

人は、善に交われば善に染まる。
悪に交われば悪に染まる。
善に交わればいっそうよき善に感化し、悪に触れても悪を感化する。その力は何だ。
真実の学問よりほかにない。