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“STAP細胞作製できず”理研が発表 NHKニュース

これは理化学研究所の検証チームが午前10時半から都内で会見し明らかにしたものです。
STAP細胞の論文は、ねつ造と改ざんの不正があったと認定され、ことし7月に撤回されましたが、小保方研究員はその後も細胞はあると主張し、理化学研究所は監視カメラがつけられた実験室で本人に実験を行わせる期間を設けました。
会見によりますと、小保方研究員は論文に書いたのと同じようにマウスから取り出した細胞を弱酸性の溶液に浸すという方法でこれまでに48回実験を行いましたが、期限とされた11月末になってもSTAP細胞を作ることはできなかったということです。
また、小保方研究員とは別に論文の共同著者で理化学研究所丹羽仁史プロジェクトリーダーがことし4月から行っていた実験についても、STAP細胞は出来なかったとして、来年3月までとしていた期限を待たずに実験を終了するということです。
これで理化学研究所が行うSTAP細胞の検証実験はすべて打ち切られることになります。
また会見では、小保方研究員が退職願を提出し、今月21日付けで退職することが明らかにされました。
しかし、論文を書いた本人が実験を行っても細胞が出来ないのに、なぜ論文が作成され世界的な科学雑誌に掲載されることになったのかなど、依然、多くの疑問が残ったままで小保方研究員の退職で真相の解明が難しくなるとの指摘も出ています。

検証実験の結果、STAP細胞を作ることが出来なかったことについて、理化学研究所野依良治理事長は、「STAP現象は、科学界を超えて、社会的問題にもなったことから、理研は、一般社会、国民の関心に応える道でもあると考え、研究不正再発防止改革推進本部の下で、検証を実施してきました。今回、相澤慎一実験総括責任者による検証実験を進め、加えて、小保方晴子氏本人による検証実験を第三者立ち会いの下で、11月末を期限として実施しました。その結果、今回の検証においてSTAP現象の確認には至らなかったことから、これをもって検証実験を終了することを、ここに報告するものです」とコメントしました。

検証実験の結果、STAP細胞を作ることができなかったことについて、下村文部科学大臣は、「STAP細胞が確認されなかったことは、残念な話だ。小保方氏を含めて研究者の実験などが未熟だった。悪意ある不正とも思えない部分もあるが、未熟なうえの不正というのは科学の世界では許されないことだ」と厳しく批判しました。
そのうえで、「検証結果として『STAP細胞そのものは存在しなかった』と確定した。次のステップに進むということだと思う」と述べ、論文の不正についての今後の調査を見守る考えを示しました。

小保方晴子研究員が理研を退職へ NHKニュース

検証実験の結果、STAP細胞を作ることができなかったことについて、小保方氏は、「どのような状況下であっても必ず十分な結果をと思い、必死に過ごした3か月でした。予想をはるかに超えた制約のなかでの作業となり、細かな条件を検討できなかったことなどが悔やまれますが、与えられた環境のなかでは魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、このような結果にとどまってしまったことに大変困惑しております。私の未熟さ故に論文発表・撤回に際し、理化学研究所をはじめ、多くのみなさまにご迷惑をおかけしてしまったことの責任を痛感しており、おわびのことばもありません。検証終了をもって退職届けを提出させていただきました。最後になりますが、本検証実験にあたり、検証チームの皆様はじめ、ご支援・応援して下さった方々に心より、お礼申し上げます」とするコメントを発表しました。