ロシアのタス通信によりますと、ウクライナ政府と親ロシア派は26日、双方が拘束している捕虜の交換を行い、ウクライナ政府は222人を、親ロシア派は150人をそれぞれ相手側に引き渡しました。
これは、ことし9月、双方が戦闘の停止や捕虜の交換、それに、兵器の撤収などで合意したことに基づくもので、24日にはベラルーシの首都ミンスクに代表者らが集まって、こうした合意内容を実施するための協議を行いました。
ウクライナ東部では9月の合意以降も戦闘は続き、国連によりますと、1300人余りの死者が出ているだけに、今回の捕虜交換をきっかけに戦闘の停止や兵器の撤収などを着実に実施できるかが焦点となります。
ただ、今回、交換された捕虜たちは全体から見れば、まだ一部なうえ、ウクライナ政府と親ロシア派との間で26日にミンスクで予定されていた2回目の会合は、急きょ、取りやめとなって、今後の開催予定もたっていないということで、先行きに関して慎重な見方も出ています。