この事件は、ロシアの首都モスクワで先月27日、プーチン大統領に批判的だった野党指導者ネムツォフ氏が銃で撃たれて殺害されたものです。
7日、ロシア連邦保安庁のボルトニコフ長官は現地メディアに対し、ロシア南部のカフカス地方に住む2人の男をネムツォフ氏の殺害に関わった疑いで拘束したと発表し、プーチン大統領に報告したことを明らかにしました。
この事件を巡っては、ネムツォフ氏がウクライナ東部へのロシア軍の介入を示す証拠を公表する予定だったと伝えられ、殺害されたあと捜査当局がネムツォフ氏のパソコンや文書を押収したことから、野党勢力の一部はプーチン政権側の関与を疑う見方を示しています。
これに対しプーチン政権は、事件は政権側に責任を負わせてダメージを与えるねらいがあるとして、大統領みずから捜査当局の幹部から報告を受けるなどしており、事件の真相を巡ってロシアで大きな関心が集まっています。