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米海兵隊トップ 普天間基地移設計画の進展を懸念 NHKニュース

沖縄のアメリカ軍普天間基地を巡っては、政府が名護市辺野古への移設に向けた作業を着実に進める構えなのに対し、沖縄県の翁長知事は、埋め立て工事のための許可を取り消すこともありうるなどとし、双方の対立が深まっています。
こうしたなか、アメリカ軍の海兵隊トップ、ダンフォード総司令官は10日、議会上院の軍事委員会の公聴会で証言し、オバマ政権のアジア重視の国防戦略に関する懸念を問われたのに対し、「懸念すべき問題の1つは、明らかに、普天間基地の移設計画の進展だ」と述べました。そのうえで、「普天間基地の移設計画や、沖縄に駐留する海兵隊の一部をグアムに移転させる計画を進め、この地域の海兵隊を適切に支援していく」と述べ、アジアでの海兵隊の再配置を進めるためにも、普天間基地の移設計画の進展が必要だと強調しました。
普天間基地の移設を巡って、海兵隊のトップが懸念を示したのは異例で、日本政府と沖縄県との対立が続けば、アメリカの国防戦略にも影響が出かねないと判断していることの表れとみられます。