3-1)概要 ポロシェンコ大統領が訪独、メルケル首相に軍事支援を求める Вести.Ru: Порошенко запросил у Меркель военную помощь http://www.vesti.ru/doc.html?id=2430329
3-2)クリミアで祝祭イベントが開催された16日、ポロシェンコ大統領が訪独しメルケル首相と会談。ポロシェンコ大統領はメルケル首相と意見が完全一致していると述べてきたが、一致していないことが明らかになった。
3-3)ポロシェンコ大統領は軍事支援と対ロシア追加制裁を要請した。しかしメルケル首相は「ミンスク合意の順守が最優先であり、追加制裁については話したくない」と会見で公然と述べた。
3-4)またポロシェンコ大統領は2018年ロシアワールドカップの出場ボイコットへの同調も要請したが、メルケル首相は「私は今、2015年のミンスク合意実現化に注力している。成功か否かは来年の話であり、今は欧州選手権を楽しみにしている」と述べた。
【追補】ロシアお約束の「美味しいとこ取り」かと思いきや、ドイツ公共放送ZDFではもっとストレートに「ポロシェンコ大統領が対ロシア経済制裁に触れたら、メルケル首相は『今はそれは話したくない』と拒否」と会見の様子を大きく報道してました。
昨年末から独シュタインマイヤー外相が何度も「ウクライナのNATO加盟はあり得ない」と記者らに述べている事からも、ポロシェンコ大統領は国内反ロシア派に対する面子を失いつつありますね。ドイツとしては「クリミアは諦め、今与えられた枠内でやれ」との意思表示と見ます。
