ユニクロは、歌舞伎を運営する「松竹」と協力して、歌舞伎で使用されている衣装や、特有の化粧「隈取」などを基にデザインしたTシャツやバッグなどの商品の販売を20日、フランスで始めました。
これを前に、19日には歌舞伎俳優の市川猿之助さんがパリの店舗の中に設けられた舞台で、歌舞伎の演目「お祭り」を披露し、集まった人たちから大きな拍手が送られていました。
今回の取り組みは、歌舞伎の魅力を世界に発信するねらいがあり、市川猿之助さんは「歌舞伎の衣装は日本の美意識の結晶なので、それを通じて日本人の美意識のすばらしさを感じてもらいたい」と話していました。
ユニクロは歌舞伎をデザインした商品をフランスで先行販売したあと、順次、世界に販売を拡大していく予定で、ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は「歌舞伎に興味を持つ人が日本だけでなく外国にも広がっているので、外国人にも理解して楽しんでもらいたい」と話していました。