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ことしの本屋大賞に「鹿の王」 NHKニュース

本屋大賞は、毎年、全国の書店員たちが「いちばん売りたい本」を投票で選ぶ文学賞で、過去の受賞作はいずれもベストセラーになり、映画やテレビドラマ化されるなど影響力の大きい文学賞として注目されています。
今夜、東京・港区で受賞作が発表され、ことしは上橋菜穂子さんの「鹿の王」が受賞しました。
この作品は、獣にかまれることで伝染する病気に苦しむ架空の世界を舞台に、病気が広まった理由や、その治療法を探す人々の姿を描いています。
侵略してきた国の支配下に置かれた人々が伝染病を利用して支配から脱しようとしたり、異なる民族の文化の対立によって伝染病の治療や予防が妨げられたりするなど、複雑な世界観のもとで生命の意味を問いかけた作品です。
作者の上橋さんは東京出身の52歳。大学で文化人類学を学び、平成元年、大学院生の時に「精霊の木」で児童小説家としてデビューしました。
その後、「精霊の守り人」、「獣の奏者」はアニメ化され、NHKで放送されています。
また、去年、児童文学の分野で世界的に最も権威のある賞、「国際アンデルセン賞」の作家賞も受賞しています。
上橋さんは「読者の代表ともいえる書店員のみなさんに選んでいただけたことは大変光栄です。読んだ人が、『ああ、楽しかった』と思える物語が、物語の原点だと思うので、これからもそうした物語を書いていけるようがんばっていきます」と受賞の喜びを語っていました。

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