EU ロシア政府系ガス会社に独禁法違反容疑で警告 NHKニュース
EUの執行機関に当たるヨーロッパ委員会によりますと、ロシアの政府系ガス会社「ガスプロム」は東ヨーロッパなどの市場での支配的な立場を利用して、ポーランドやブルガリア、バルト3国など域内の8か国に対し、国外とガスを自由に取引することを規制し、他社の参入を阻害したうえ、このうち5か国について不当に高い価格でガスを供給するなど、EUの独占禁止法に違反している疑いがあるということです。
ヨーロッパ委員会は22日付けでガスプロムに警告の文書を送り、事実関係などについて12週間以内に回答するよう求めていますが、最終的に違反が認められれば多額の制裁金を科す可能性もあります。
ウクライナ情勢の悪化をきっかけに、EUとロシアは鋭く対立していて、プーチン政権のエネルギー外交を支える政府系企業に対し、法的な対抗措置に乗り出したことで、双方の関係に新たな緊張が生まれることも予想されます。