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住友陽文

昨日の鼎談で小林節さんが、いくら憲法は国民を縛るものではなく権力を縛るものだと説明しても、自民党議員は"その考え方を私は採りません"と言うので、考え方ではなく憲法とはそういうものだと説明するが、憲法の素人相手に言うのは虚しくなると言ってたが、維新信者と話すとその気持ちが分かる。

林信長

憲法は権力を縛るものであるのは確かだけど、じゃあ何の権原があって縛ってるのか、と考えるとそう単純でもない。憲法改正権が憲法に埋め込まれていることは確かなので、「憲法改正権の限界」について理論的に論じないといけないんじゃないか。

林信長

憲法改正権の限界について論じると、憲法は権力を縛るどころか、実は国民の改正権まで拘束していることになる。そうなったときに憲法の概念と民主主義の根本的な矛盾がみえてくる。今のところ護憲派はそこまで議論していない。己の足場も実は磐石ではないから。

林信長

憲法は権力を縛るものだ、というリベラルな意見を極端に進めると実はテロや革命の問題がでてくる。実は反転して極めて危険な思想になりかねない。これはシュミットを読んでいたこと。憲法は権力も縛るし、他方で国民に達成すべき理念(義務)を示す、という意味では「設計図」ぐらいがよいと思う。

林信長

立憲主義=権力を国で縛る正しい方法、と一方的に考えるのはむしろ危ない。立憲主義は知れば知るほど、ものすごく危ういバランスの上に立っている。どちらにころんでも危険。立憲主義を民主主義だ人権だ、と金条主義的にもちあげる憲法学者はわかってないのだろうと思う。

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