設備投資の回復鮮明、1─3月期GDPでも大幅上方修正へ=法人企業統計 | Reuters
財務省が1日発表した2015年1─3月期の法人企業統計によると、設備投資額は全産業で前年比7.3%増となり、8期連続で増加した。季節調整済み前期比でみても5.8%増と3期連続の増加で、足元は伸びを高め、投資額水準は一気に増えた。国内総生産(GDP)2次速報でも、設備投資は大幅上方修正されるとみられている。
法人企業統計調査は、財務省が3か月ごとに資本金1000万円以上の3万社余りを対象に設備投資額や業績を調べたものです。
発表によりますと、ことし1月から3月までの企業の設備投資は合わせて13兆1294億円で、前の年の同じ時期を7.3%上回りました。これで、設備投資が前の年の同じ時期を上回るのは8期連続になります。
これは、製造業で新型車向けの生産設備やスマートフォン用の電子部品の生産能力が増強されたほか、非製造業でも物流センターの整備やホテルの改修などが行われたためです。
また期間中の企業の業績は、売り上げが消費増税前の駆け込み需要があった前の年の同じ時期に比べて0.5%減って7期ぶりの減収になりましたが、経常利益は0.4%増えて、比較が可能な昭和29年以降過去2番目の高い水準となりました。これについて財務省は、「緩やかな回復基調が続いているという経済全体の傾向を反映したものだ」としています。
今回の調査結果は、今月8日に発表されることし1月から3月までのGDP=国内総生産の改定値に反映されます。