「エンゲルス以前のエンゲルス 」(『マルクスとエンゲルス(12)』「月刊日本」7月号) - 哲学者=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』
あらゆる思想は存在論から生まれる。存在論なき思想は亜流思想である。マルクス主義もまた存在論に裏打ちされた存在思想である。そうであるが故に、19、20世紀において強力な思想として影響力を発揮してきたのである。
小林秀雄は、存在論からイデオロギーへの過程、つまり「思想の誕生」の過程について、こう言っている。
「従って次の事はどんなに逆説めいて聞こえようと真実である。偉大な思想ほど亡び易い、と。亡びないものが、どうして蘇生する事が出来るか。亜流思想は亡び易いのではない。それは生まれ出もしないのである。歴史の食料はやはり歴史である。嘗て一番微妙に生きて死んだ歴史が、一番上等な食料である事に間違いはない。」(小林秀雄ドストエフスキイの生活』)
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