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Hemmi Tatsuo

フランス文化に進む学生のための専門基礎を今年度は担当してる。だが、歴史や文学、ひいては芸術など、地域文化を専門的に学ぶのに必要な知識をどう総合的に伝達するかに苦心。文法と会話には人一倍関心ある学生たちだが、その言語を媒体とする文化事象への興味を堀り起こしきれていない。

Hemmi Tatsuo

かなりハードに語学を教わっていても、いやそれゆえに、学生たちは高校授業の延長で授業を受容してるのではないかという印象が最近はどうも強くなってきた。語学参考書や検定、マニュアルなどの近年の充実により、語学は中等教育のイメージに乗っかったまま消化しやすい「科目」になっているような。

Hemmi Tatsuo

フランス人の同僚も最近よくそう話すようになった。理系の偏差値の高い学部の学生たち。語学について教えている限りよくこなすが、いわゆる文明論的な日仏比較論について語り始めると、すぐに興味をなくしちゃう、と。何のために言語を学んでいるのか、と憤慨している。

Hemmi Tatsuo

公的語学検定で一定の級があれば第二外国語科目の単位を認定する。そんな制度の導入の是非をめぐって、十年以上前に語学教師のあいだでかなり議論があった。「大学の語学授業は検定で測れるようなものではない」、というのベテランの一部に根強くあった。いまは先生たちの言葉の意味がわかる気がする。

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