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ギリシャ 銀行は休業や引き出し制限も NHKニュース

ギリシャに対してユーロ圏各国が今月末で金融支援を終了する方針を示したことを受けて、ヨーロッパ中央銀行は28日、対応を協議し、ギリシャへの資金繰りの支援は継続するものの供給する資金の上限額の引き上げを見送りました。
これについて、ギリシャのチプラス首相は28日、テレビ演説を行い、「ヨーロッパ中央銀行ギリシャの銀行の資金の流動性を制限するものだ」と批判したうえで、特別措置として、国内銀行の休業や預金の引き出し制限を行うことを明らかにしました。
具体的にはATMで引き出せる現金は1日に60ユーロ、日本円でおよそ8300円までに制限されるということで、首都アテネのATMの前では夜になっても多くの市民が列を作って預金を引き出すなど不安を募らせています。機械の中にある現金が底をつくものも増え始め、集まった人たちが預金を引き出せず途方に暮れる様子も見られました。
この問題を巡っては、フランスで現地時間の29日午前に関係閣僚の会議が開かれるほか、ドイツのメルケル首相も29日午後に議会の各会派などと協議する予定で、関係各国も対応に追われています。

〔情報BOX〕ギリシャが導入した資本規制の内容 | Reuters

ギリシャが求めていた金融支援の延長をユーロ圏の財務相が拒否し、欧州中央銀行(ECB)もギリシャの銀行に対する緊急流動性支援(ELA)枠の引き上げを見送ったことを受け、ギリシャ政府は29日、国内銀行の休業を含む一連の資本規制を導入した。


資本規制の主な内容は以下の通り。


*国内銀行は7月6日まで休業。外国銀行の支店を含むギリシャ国内すべての金融機関が対象となる。


財務相は休業期間を短縮あるいは延長する可能性がある。


*銀行のATMは29日朝から停止するが、午後には再開する予定。引き出し上限は1日60ユーロ。上限額は財務相が変更する可能性がある。


デビットカードやクレジットカードを使ったギリシャ国内の口座からの決済は可能。国内のネットバンキング取引は可能。ただ、海外口座への送金は禁止。


*外国銀行発行の銀行カードを使ったATMからの現金引き出しは可能。引き出し上限は財務相が設定する可能性がある。


*上記以外の取引はすべて禁止。


*特別委員会は、医療費や医薬品輸入など公共の利益を守るために必要とみなされる銀行取引を承認する。


*年金支払いは資本規制の対象外。


*銀行休業期間中は延滞利息は適用されない。


*資本規制に違反した銀行には取引額の最大10%を罰金として科す。