眞の哲學は、たとえばお前のような全然の素人が考えているのと同じような哲學だと云えば、一番話がはつきりするだろう。
意味形態論にとっては、意識の上に現れたものが凡てであって、紙の上に現れたものは、意識の上の事實を再確認するための間接手段に過ぎない。
世間が面白くない時は勉强に限る。失業の救濟はどうするか知らないが個人の救濟は勉强だ。
色んなツマラナイ反省を敢然として斥け、完全に馬鹿になりきることです。頭の好い人にはこれがなかなか出來ない。頭の好い人にかぎつて成功を焦る、辛抱というものがない、いろいろもつともなことを考える、いろいろと自分のやつていることを自分で批評する。―これがいけないのです。
よろしいですか？まず理解する。その次に慣れる！
寸暇を利用して毎日缺かさずやる方が、尺暇、丈暇を利用して時々ほつたらかしてしまう行き方よりは、長い間には遥か遠い所へ達します。居眠りする兎よりは、居眠りしない龜の方がスピードが出るのです。
読むのは「感じ」ででも読めようが，「作る」のは感じだけでは駄目だ。多少正確に知っている必要がある。つまり，作文というのは，今までは単に感じで知っていたことを，こんどは感じでなく，「正しく」知ることだ。つまり感じをやめることだ。わかったか。
わからずに想像で訳しているらしい。そういう横着な男をいじめるのは逐語訳に限る。逐語訳をしてごらんなさい。
語學語學と云つても、語學という奴は、深く人生の『事柄』と關係しています。卑近な例を取るならば、單語一つ覺えるにしても、自分の頭に關心のない事は、覺えることが出來ません。
「頭が好い惡い」の問題ではありません。人間が人生諸般の現象に對してどれだけ深く、どの方面にどれだけ强く關心を持つているかによつて「暗記力」がきまつて來るのです。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150830#1440931173
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