■ - d1021の日記

クロノスというのは、地球が太陽の周りを一周する周期、月が地球の周りを一周する周期など、宇宙の周期を機械的に計測した結果得られる物理的な時間の流れを指しています。
　私たちにおなじみの過去から未来へと一定速度で流れる機械的な時間です。

　一方、宇宙の力が働いて、巡り合わせが起こるタイミングを示すのがカイロスです。物理的な時間ではなく、絶妙なタイミングで心に沁みるような出来事が起こり体感することがありますが、これがカイロスです。

都会の人はほとんどこのクロノスに24時間縛られています。今は何時だから起きる、何時に会社に行く、何時だからお昼を食べる、何時だから寝なければならない、何月何日にこういう予定がある、月末まであと何日しかない

　カイロスという時間は、たとえば「今日はしけだから漁に行けない」とか、「今年は暖かいから収穫が早めだ」とか、そのようなタイミングとかチャンスというものを意味しています。農業とか漁業というのは、クロノスよりもカイロスを大事にしなければならないわけです。そういう人たちには、クロノスばかりを考えた時間管理術などはまったく役に立ちません。今が何時何分であるか、何月何日であるかということよりも、今がどういう時であるか、この時にどんな意味があるのか、どんな価値があるのか、そのことを知ることが重要なのです。