名古屋城は昭和20年5月のアメリカ軍による空襲で焼失しましたが、築城当時に描かれた75枚のふすま絵は、倉庫に移動させていたため難を逃れ、国の重要文化財に指定されています。
このうち、今回は、客を迎える部屋だった玄関一之間と二之間のふすまに狩野派の絵師が描いた「竹林豹虎図」(ちくりんひょうこず)の一部、2枚4面が公開されています。
客に威厳を示すため一面にはられた金ぱくの上に勇ましい虎とヒョウの姿が描かれ、1枚の大きさは、縦がおよそ1メートル80センチ、横が1メートル30センチあります。
16日は公開が始まった午前9時から多くの見学者が訪れて、細かな筆遣いに見入ったり写真に収めたりしていました。
76歳の男性は「やっぱり本物は迫力があり、すばらしい。今後も大切に残してもらいたい」と話していました。
ふすま絵は来月3日まで公開されています。