これは16日に開かれた文化庁の文化審議会が、馳文部科学大臣に答申しました。
京都府八幡市の石清水八幡宮は平安時代前期に創建され、本殿は内殿と外殿を前後に並べた「八幡造」と呼ばれる建築様式で、現存している国内の同じ様式の本殿の中では最も古く、最も規模が大きいものです。
本殿を含む本社の建造物は、織田信長や豊臣秀頼などによって修復や建て替えが行われ、現在の形になったのは寛永11年、1634年とされています。
創建時の形式を保ちつつ、近世の装飾を兼ね備えた完成度の高い建造物で、広く継続的に信仰の対象となってきた文化史的な意義もあると評価されました。
このほか、すでに国宝に指定されている京都市の龍光院書院の東側の一角が追加で国宝に指定されることになったほか、北海道網走市の「旧網走監獄」や、徳島県上板町の「戸田家住宅」など10件が、重要文化財に指定されることになりました。