英財務相が米議会を批判、IMF改革への反対姿勢は「悲劇」 | Reuters
オズボーン英財務相は7日、国際通貨基金(IMF)での中国の役割拡大に反対する米議会の姿勢について「悲劇」だと批判した。
ニューヨークで行われた米シンクタンクの外交問題評議会のイベントで「中国を多国間の世界に取り込むことは英国および米国の多大な利益になる」との考えを示した。
米議会はこれまでのところ、2010年に合意した中国など新興国の影響力拡大に向けたIMF改革を批准していない。米政府は同改革を支持しているが、議会の支持も必要になる。
オズボーン財務相は「米政権を含むIMFのすべてのメンバーによる合意が、米議会という1つの立法機関によって妨げられているのは悲劇だ」と述べた。
また、差し迫る米利上げについて、実施された際には新興国市場で混乱が生じる可能性があると指摘した。
「米国や英国の緩和的な金融政策からの脱却は新興国市場に幾分大きな課題をもたらすだろう。(政策転換について)十分に伝達されていても、実施された際に対応が容易になるとは限らない」と語った。
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