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ことしの円相場 大幅な円安ドル高の流れストップ NHKニュース

午後5時時点の円相場は、29日に比べて5銭円安ドル高の1ドル=120円41銭〜42銭でした。
これは、ことし1月5日に東京市場で取り引きされた1ドル=120円台前半とほぼ同じ水準で、ことしは、2012年から3年続いた大幅な円安ドル高の流れがストップした形となりました。
一方、ユーロに対しては、29日に比べて43銭円高ユーロ安の1ユーロ=131円66銭〜70銭でした。ユーロはドルに対しては、1ユーロ=1.0934〜36ドルでした。
市場関係者は「ことしはアメリカで利上げがあり金融政策の大きな転換点となったが、これまでの3年間で急速に円安が進んでいたこともあって値動きは小さかった。来年は、円相場を左右する材料としてアメリカの景気や大統領選挙の結果、それに新興国経済の動向などに注目する投資家が多い」と話しています。

年末のドルに対する円相場は、ことし初めの時点とほぼ同じ水準にとどまり、2012年から3年間続いた大幅な円安の流れがストップした形です。


円相場は、ことし1月5日の年初の取り引きでは、1ドル=120円台前半でした。それが、スイスの中央銀行が通貨の上昇を食い止める措置をやめたことにつられ、1月の中旬には、1ドル=115円台まで円高ドル安が進みました。


しかしその後は、アメリカの景気回復を背景に中央銀行FRB連邦準備制度理事会が早い時期に利上げに踏み切るという観測が広がったことで、より高い利回りを期待して、ドルを買って円を売る動きが広がりました。その結果、6月5日の海外市場で円相場は、1ドル=125円86銭と、およそ13年ぶりの円安水準をつけました。


急速な円安への警戒感が出ていた6月10日、日銀の黒田総裁が衆議院の委員会で「ここからさらに実質実効為替レートが円安に振れていくことは、普通に考えるとなかなかありそうにない」と発言。これが円安に対するけん制だと受け止められ、円安の流れに歯止めがかかりました。


8月に入ると中国経済の先行きへの懸念が市場を大きく揺さぶりました。中国の通貨・人民元の基準値が、突然、大幅に切り下げられたことや、上海市場での株価の大幅な下落を受け、投資家の間で、リスクを避ける姿勢が強まりました。このため8月24日の海外市場では、1ドル=116円台まで円高ドル安が進みました。


その後はアメリカの金融政策をにらみながら1ドル=120円を挟む展開となりました。12月にはアメリカのFRBが利上げに踏み切りましたが、金融市場には混乱はありませんでした。


東京外国為替市場で、円はドルに対して2012年には10円近く、2013年は17円余り、そして2014年には15円余りと、それぞれ大幅に値下がりしましたが、ことしは、これまでの大幅な円安の流れがストップした形です。