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松村・武田・寺川


新型気象レーダー 羽田と関西空港で運用へ NHKニュース

来月から運用が始まるのは、縦と横の2つの波を同時に出して雨の強さや風向きの変化を観測する「二重偏波ドップラーレーダー」で、23日、羽田空港で報道陣に公開されました。
気象庁によりますと、気象レーダーはアンテナから電波を発射し、雨粒などに反射して戻ってくるまでの時間を基に雨や風の強さなどを観測しますが、従来の気象レーダーは、電波の発射は横波だけで、雨粒の大きさや形までは詳しく分かりませんでした。
新たに導入される気象レーダーでは、横波に加えて直角に交わる縦波も同時に発射することで、雨粒の大きさを立体的に捉え、雨の強さや強まっている場所などをこれまでより正確に観測できるということです。
さらに、雨粒の動きから推定する風向きや風速の精度も向上し、積乱雲から激しい雨などに伴って上空の冷たい空気が吹き下ろす「ダウンバースト」などの突風も、より詳しく検出できるということです。
また、地表付近の風の観測も、これまでの1時間に50回から60回に増えるということです。
気象庁の塚本尚樹観測技術開発推進官は、「羽田空港のような混雑している空港では、天気のいいときだけ着陸を許可していては離着陸が間に合わないので、観測データを蓄積し、将来的にはどこまでが安全かを判断できるような情報を提供できるようにしたい」と話していました。
気象庁によりますと、こうした気象レーダーの空港への導入は今回が初めてで、関西空港では来月3日に、羽田空港では来月10日に運用が始まり、今後ほかの空港にも導入する予定だということです。