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囲碁で世界最強レベルの韓国のイ・セドル(李世※ドル)9段と、アメリカのIT企業「グーグル」の研究グループが人工知能の技術を駆使して開発したコンピューターソフト、「AlphaGo」との対局は5番勝負で、今月9日からソウルのホテルで始まりました。
これまでの対局で、イ9段が3連敗し、すでに負け越しが決まっていますが、13日4局目では、意地を見せたい白番のイ9段がおよそ5時間の対局を制し、初めて1勝を挙げました。イ9段は、世界大会を何度も制覇するなど囲碁界屈指の棋士で、対局前は、イ9段がコンピューターソフトに負けることはないという見方が広がっていました。ようやく1勝を挙げたイ9段は対局のあと、「こんなにうれしい勝利はない。なににも代えがたい、価値をつけられない1勝だ」とほっとした様子で話していました。
一方、ソフトの開発チームの担当者は「きょうの敗北はうれしい結果だ。ソフトの弱点を改善するために活用したい。5局目も楽しみだ」と余裕を見せていました。最後の5局目は15日行われることになっています。
(※ドルは石かんむりに乙)

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